エイジングケアを本気で始めた私が「捨てた」考え

ライター:おゆきまる

みなさんは「エイジングケア」を意識した化粧品選びをされていますか?そしていつからエイジングケアを始めましたか?私は「36歳」と少し遅めです。明らかに肌質が変わって悩みが出てきたので、母が使っている化粧品をなんとなく借りてみたところ、調子がよくなった…という風に、エイジングケアの意味も分からないままブランドチェンジをしました。でも、実はちょっと後悔しています。ケアするべき内容をきちんと把握していなかったことや始めたのが遅すぎたこと、また化粧品を選び抜く「目」を持っていなかったことを…。

エイジングケアはいつから?何から始めればいいの?

もし今、20代の方に「いつから始めればいいですか?」と聞かれたら、私は「25歳くらいから」と答えます。しかし、肌のチカラは個人差があります。同じ25歳でも、遺伝的に10代のようなツヤツヤな肌の方もいらっしゃいますよね。このように、年齢によって肌質を判断することはできないのです。そこで私が考えるポイントをお伝えします。

大きく分けると肌は2タイプになり、それぞれエイジングサインが異なります。エイジングサインとして、皮脂が多く皮膚の厚い方は、毛穴の開きに出ることが多いのですが、皮脂が少なく皮膚の薄い方は、目じりあたりの小じわに出ることが多いです。「いつからエイジングケアを?」と悩んでいる方は、自分の肌質における「見極めポイント」を見て決めましょう。

先日20代前半の女の子に、そろそろ化粧品をエイジングケアに変えようかと悩んでいますと相談されたのですが、乾燥肌であるその子の目元を近距離でじーっと見ると、小さいシワが目立ってきているのを発見し「今すぐ始めた方がいいね」と答えました。

自分の肌質を確かめた上で、エイジングサインの見極めポイントを観察してみてください。私は脂性乾燥肌(インナードライ)で皮脂が多く、20代後半から大人ニキビにも悩んできました。顎などの口周りのニキビは、今考えれば「エイジングサイン」であり、毛穴が開き汚れが落ちにくくなっていたのだと思います。

「エイジングケアライン」に変えればいいと思っていた

エイジングケアの化粧品選びですが「エイジングケア」と謳っているものならなんでもいいと思っていました。広告や商品パッケージに、ベージュや茶色、ゴールドなどで「年齢肌に」と書いてあって、ちょっと高いものならなんでもいいと。イメージ的にはこんな感じです…

しかし、どれもコラーゲンやヒアルロン酸、いわゆる「高保湿」目的のものが多く、毛穴に悩みを抱える私にとっては「足りないもの」ばかりだと気付いたのです。

化粧品選びで大切なことは「自分の肌質を見極め、弱い部分をケアすること」です。私の場合は毛穴ダメージが大きく、小さいシミも気になります。化粧品メーカーに勤めていたころ、研究開発の方に「毛穴と薄いシミにはビタミンCが一番だよ」と言われたので、ビタミンC誘導体という成分を徹底的に調べました。いろんなタイプのビタミンC化粧品を試した後、自分の肌を鏡でちゃんと確認した上で、最も効果があると感じたのが「APPS(アプレシエ(R))」でした。

40代を過ぎた今では、頬のたるみやほうれい線に対するケアも無視できなくなってきたので、ビタミンC美容に加えフェイスマッサージも取り入れています。

本気でケアするなら、化粧品に対する考え方を変えよう

私はエイジングケアで結果を出すために、「イメージで化粧品を選ぶ」という考えを捨てました。化粧品メーカーに勤めて業界の裏側を知り、考えが大きく変わったのです。「値段が高いから・・・」「有名女優がCMに出ているから・・・」「口コミがよいので・・・」だからいい化粧品!とは限りません。以前はこんな風に“イメージ”で化粧品を選んでいたのですが、それは間違いでした。

「自分の肌に有効な成分が入っているかどうか…」を重視するようになったのです。今では、製品の裏に記載されている「全成分」「有効成分」を見ずに商品を選ぶことはありません。

みなさんは、どうやって化粧品を選んでいますか?私の選び方はこうです。

  1. さまざまな化粧品を試して「効果がある」と感じた分の肌に合う好きな成分を見つける
  2. 成分表示に、(1)で見つけた成分が多く入っているかを確認
  3. 着色料・人工香料・防腐剤など「効果」と関係ない成分が大量に入っていないかをチェック
  4. パッケージや広告など「効果」と関係ない部分に大量に原価を使っていないかチェック

・・・こんな感じで選んでいます。成分表示では、有効成分を除くと成分量の多いものから順に書いてある傾向が強いので、「前の方に書いてある成分は多く入っている」と解釈しています。私の場合、ビタミンC誘導体(特に好きなAPPS(表記名:パルチミン酸アスコルビルリン酸3Na))が前の方に書いてあったらアタリ化粧品。

ビタミンC誘導体

効果があるように見せるために「着色料」を入れているブランドは好きになれないので選びません。肌に「効果」がない着色料にも原価がかかるのですから。

テクスチャ

上記のような選び方をした結果、私はビューティーモールの化粧品を好きになりました。

商品を決めて買ったら最低1ヶ月は毎日使い、鏡で肌の変化をモニタリングします。そして肌の変化に気付いたら、3ヶ月以上継続して使うことにしています。

ビタミンC誘導体は比較的早く効果が出始めるのでおすすめです。エイジングケア化粧品をどれにするか悩んでいる方はぜひお試しいただきたい美容成分です!
みなさんも成分を知り、自分に合う化粧品を見つけるという方法をぜひ実行ください。

インナードライ肌の私が選ぶ、お気に入りの成分とそのワケ

インナードライで皮脂が多く、毛穴の開き・黒ずみが気になる私が選んだ「エイジングケアに効果あり!」の成分をご紹介します。
似たような肌質の方はぜひ試してみてください。

APPS(ビタミンC誘導体)[表記名:パルチミン酸アスコルビルリン酸3Na]

ビタミンC誘導体【アプレシエ】APPSを試してびっくりしたことがあります。鼻の横・頬あたり「涙型のたるみ毛穴」が目立たなくなってきたことです。頬骨の小さなシミも薄くなりました。ご自分の肌に合う人なら、即効性があり1ヶ月程度で変化に気付きます。もう4年以上、私の好きな成分です。

フラーレン[表記名:フラーレン]

エイジングケア化粧品で人気の抗酸化成分フラーレン。APPS【アプレシエ】などのビタミンC誘導体とセット配合で互いを助け合うことで有名です。フラーレンとビタミンC誘導体【アプレシエ】は相性抜群。皮膚の表面に留まり、ビタミンC誘導体が酸化されて効果を失うことを防いでくれるそうです。頼りになりますね。

天然クレイ(洗顔でお気に入り)[表記名:ガスール、ベントナイトなど]

開いた毛穴に蓄積されてしまう汚れと格闘した結果、たどり着いた成分です。いわゆる「泥」ですね。よく落ち、洗い上がりもさっぱり・しっとり。洗顔は泥入りを選んでいます。毛穴の汚れが気になる方におすすめです。

AHA(洗顔やピーリングとして)[表記名:乳酸、クエン酸、リンゴ酸など]

AHA(アルファヒドロキシ酸)は厚くなった皮膚の表面(角質)をやわらかくしてくれる成分です。私のように、皮脂が多くて皮膚が厚く、毛穴の悩みがある方にとてもおすすめ。皮膚が厚くなっているとAPPSやフラーレンなどのよい成分を肌につけても、ちゃんと奥に浸透しないのです。肌の調子を見ながらAHAでピーリングして、美容成分が届きやすい環境を作っています。

私はこの4つの神成分を組み合わせてエイジングケアを行っています。クレイ入りの洗顔で毛穴の汚れをごっそり取り除く、AHAで皮膚をやわらかくする、APPS(ビタミンC誘導体)とフラーレンをたっぷり注ぎ込む!色々試した結果、これが一番肌に合う方法でした。

この記事を読まれたみなさんも、これからは化粧品の成分に注目していただけると嬉しいです。化粧品の裏に書いてある成分を確認し、成分名で検索するとその成分が何者で、どんな効果をもたらすのかがすぐに分かります。また成分が分かるようになってくると、開発者の考え方や心理も分かってくるでしょう。パッケージや広告、イメージ先行でエイジングケアを決めず、自分の知識で化粧品選びをしてみませんか?

この記事を書いた人
 [おゆきまる]

日本スキンケア協会 スキンケアアドバイザー
兵庫県姫路市出身、東京在住。元化粧品メーカー勤務、ビューティーモールの化粧品が大好きな40代兼業主婦、美容ライター。自由に独自の視点から楽しいスキンケア法をお届けしてゆきます。皆様の日々のお手入れの参考になれば幸いです。
趣味:
スノーボード、温泉(温泉ソムリエ資格保有)

※記事の内容は個人の感想になります、ご了承くださいませ。

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